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春の季節の到来とともに、スギの花粉も飛ぶようになりました。みなさんは、花粉症、大丈夫ですか?
「うちの子花粉症なんですぅ~」
そう、よく飼い主さんにいわれるのですが、診察してみると眼の充血、涙が多い。確かに、人間の花粉アレルギーの症状とそっくり。
知ってましたか?犬では花粉アレルギーの症状って皮膚にでることのほうが多いのです。ですから、眼、鼻などには症状があまりでないと思っていたのです。
しかし、現実にはこの季節に眼の充血、涙の症状がでていることってあるし・・・??しかも、花粉の季節がおわったらちゃんと症状がおさまってしまったこともあります。
ただ、もし症状が重篤だったり、気になる場合はちゃんと診察をうけていただいたほうがよいでしょう。
中には、他に原因があって、充血したり涙が多くでることもあります。
希望の方には、アレルギー検査(92項目のアレルゲンを特定できる)をお受けいただけます。もちろん、スギ花粉も項目に含まれております・・・
チェリーアイ
今日は勉強です。チェリーアイって聞いたことありますか?瞬膜腺脱出(突出)のことです。
瞬膜とは、第三眼瞼といわれる場所です。3番目のまぶたです。
犬や猫などにはありますが人間にはありませんふつうは外側からはみえませんが、眼の中をよくのぞくと、鼻側にあります。角膜を保護したり、瞬膜腺から涙液を分泌する役割があります。
その瞬膜腺がでていることが瞬膜腺脱出(突出)=チェリーアイです。眼からでている部分が赤く腫れている様子がさくらんぼに似ている為そう呼ばれています。
原因は、遺伝性の場合が多く、ビーグルやアメリカンコッカースパニエル他短頭種などによくみられます。または、外傷や眼の不快感からおこることもあります。でたまま放置すると角膜炎や結膜炎など症状が重篤になることがあります。
治療はまず点眼を行いますが、改善しない場合は手術を行います。瞬膜腺は大事な涙液分泌などの役割をになっているため、切除はしません。手術は縫合して整復しますが、いくつか方法があるので、患者さんの状態によってきめていきます。
もし、そのような症状が現れたら、早めに病院に相談するようお願いいたします。
もう少しで木枯らしがふく季節になりますね。
人間は強風のときなど、目にゴミがはいること、ありますよね?
ただ、犬や猫ではあまり身近なことではないかもしれませんね。
ただ、もし、動物達の目のなかにゴミがはいっていたとしてもお話できないので、目をシバシバさせるくらいで自分ではなんにもできないし、ほんと困ってしまうでしょうね。
最近も、目をしょぼしょぼするということで、来院された患者さんの目の中をよーく調べたら目にゴミ(草の一部)がはいっていました。以前も角膜の傷がなかなか治らないわんちゃんから目のなかにはいっていたゴミが見つかったことがあります。
ここで大事なことは・・・
日頃から目の具合をよくみておくこと。とくにお散歩から帰ってきたとき、寝て起きた後など、異常が見つかることがあります。異常が見つかった時には、すぐ病院に相談しましょうね
さて、今日は眼科診察をうけるために’心構え’についてお話します。
眼の診療は”眼”という小さな領域をじっくり観察することから始まります。落ち着きなく動いたり、暴れたりすると診療することができません。そこで・・・・
お預かりをして診療することになります。
飼い主の方がいないと、意外と落ち着いてくれるんです。
体や顔をしっかり保定します。
動物の扱いになれたスタッフがおさえるとぜんぜん動かないんですよ。
診察時間を少し長くいただいたり、暗い部屋で診察することもあります。
いくつかの眼科検査を組み合わせて診断しますので、お時間がかかるのです。
暗いところで検査していてもびっくりしないでくださいね。
最後に、飼い主の方のお願いしたいのは、普段からのハンドリングをしっかりしておいてほしいのです。自宅で、顔や眼の周りを触らせてくれない患者さんのことは、なかなか病院でもケアするのが難しいのです。
普段のハンドリングで、眼を観察する習慣もつけておくと、病気の早期発見にもつながりますのでぜひ実行してみましょう!!!